おゆブログ

社会人になってから、ADHD・自閉症スペクトラムを診断されたアラサー共働き主婦が、日々感じたことを記しています

ADHD、貯金できない問題の解決方法を3つ考えてみた

どうして私達発達障害持ちはお金が貯まらないのか?

真面目に働いてきたつもりだったのですが、恥ずかしながら同年代の平均貯蓄額に届いたことが一度もありません。たぶん、大学生とかより貯金の技術が低い自覚がある。発達障害を持っている方々は、真面目に働いているつもりだけどお金が貯まらなかったり、お金に苦労していることは何となく多いのではないかなーと思います。

 

私は今年から障害者雇用で働き始め、少しずつお金が貯まり始めていますが、なんで私こんなにお金ためられなかったんや…ADHDなりに考察してみました。お金がたまらない原因+それに対する対策をご紹介できればと思います。

 

①衝動性+定型発達に擬態するためのストレスで散財してしまう

これは、むちゃくちゃ根本的な原因であると思います。保育士として働いていた頃ものすごいストレスで、高い月給をもらっていたのにも関わらず収入のほとんどを浪費にまわしていました。

 

自分の努力ではカバーしきれないミスや不注意が職場で乱発する→上司にボロカス怒られる・トラウマになるような嫌味を言われる→必死に努力する→努力が結果に出てこない→認められていないストレスがたまる→お金を使ってしまう→お金がない→お金の為に仕事を辞められない(以下延々と続く)

 

という地獄の負のループから抜け出せず、当時は血の涙を流しながら出勤していました。今思い返すと異常な行動だったな…と思うのですが、出勤前の不安を和らげる+出勤後の解放感で、コンビニで目に入ったものを必ず買ってしまっていた時もありました。なんでそんなことやっていたんだろ…。でも、その時は本当に無駄遣いをしている自覚なかったんですよね…。

 

→解決方法

ストレスがない職場環境に転職。障害者雇用・もしくはアルバイト+副業の選択肢も考えてみる

消費する以外のストレス発散方法を見つけてみる。消費する楽しみ→貯めていく楽しみに変えていければベスト

 

私も「親の期待に応えなきゃ!」と、公務員や正社員を目指していたこともあったのですが、発達障害を持っている我々は、いかにその業務のストレス負荷が軽いかを最重要視したほうがいいかと思います。それは、社会一般から見てホワイト企業とか安定しているという指標ではなく、自分の能力が活かしやすい環境であるか・周りの人達に余裕がある職場かどうか、という自分なりの見極めが大切です。「あ、この職場は無理だ」と思った時は、勇気ある撤退を行いましょう。

 

また、お金を払う→欲しい物が手に入る(欲が満たされる)というやり方以外のストレス発散法を考えられるとより良いかなーと思います。それも、すぐやれる・一人でもやれる(実行するためのハードルが低い)・お金があまりかからない方法だとなお良いです。私は、自分の気持ちを言語化したり、作ったことのない料理を作ってみたり、お笑い芸人の方々のラジオを聞いてゲラゲラ笑ったりして、日々のストレスを小さくしています。

 

また、基本的に日常生活は楽天カード楽天ペイを使ってキャッシュレス決済に切り替えているのですが、たまたま出た500円玉や小銭は速攻ATMに行って入金するの、むちゃくちゃおすすめです。自分で足を運んで小銭をチャリチャリATMに入れていると、

 

「おお…自分貯金できている…」

 

と実感ができてADHD脳の報酬系がバリバリに刺激されます

 

最近はATMに行くだけではなく、銀行のアプリを携帯に入れて、たまった貯金額をこまめに見るようにしています。少しずつですがお金がたまっていく実感を得られやすいですし、自信にもつながっていくのではないかと思ってます!

報酬系が弱いので、未来の貯蓄額が増えることより目先の楽しさを最優先してしまう

これもむちゃくちゃありますね!!というかこの脳バグのせいで、大分やらかしていました。1000を毎月積み立てて1万円にする<余った1000円でカフェ行こ~~ という発想から、私も長い間抜け出せませんでした。貯金という未来の自分への仕送りより、目先の自分を楽しませてしまうことを最優先にしてしまう、それが私達発達障害持ちの苦しさなのかもしれません。

 

それは、自分の脳の特性を理解していなかったのもありますし、マネーリテラシーが低かったという要因もあったと思います。その為、自分のことは責めずに脳の特性を理解する知識武装を前提に対策を考えていきましょう。

→解決方法

〇自分が物を買いたくなるような場所には近づかない。(場合によっては、SNSや通販サイトも見る頻度を落とす

Youtubeマネーリテラシーの知識をつける

 

一般雇用で働いていた時は、なんとなくコンビニに入る・なんとなく仕事の帰りにウインドウショッピングをするという行動が多く、その度に浪費してしまっていました。自分が好きなお店になんとなく寄る、という行動はなるべく取らずに、本当に欲しいものを買う時だけ月1回行く、と言うふうにとどめたほうがいいかもしれません。

 

あとは、Youtubeでお金の知識を身に着ける方法をむちゃくちゃオススメしたいです。以前は、莫大な種類の本から自分で探しださなければいけなかった知識も、無料で・しかもわかりやすく解説している方々がYoutubeにはむちゃくちゃいます。活用しない手はないです。

 

オススメなのは、リベ大の両学長さん↓


おすすめの貯金方法とコツ【お金の勉強 初級編】(アニメ動画):第8回

 

野村證券の営業をされていた宋世羅さん↓


貯金できない人が貯金をする方法

 

オリラジの中田さん↓


【預金か投資か①】大人も子供も知っておくべきお金の増やし方入門

 

この3人の方々の動画は、どれもむちゃくちゃ分かりやすくて面白いです。専門用語があっても、分かりやすく噛み砕いて教えてくれるのでスッと頭に入ってきやすい!マネーリテラシーを上げるための他動画も、めっちゃ面白いので超絶おすすめです。

③仕事が長続きしない。最悪の場合、二次障害を発症して働けなくなる期間が長くなってしまう

保育士として働いていた当時の自分は、「とにかく無職になることだけは避けなければ」と働くことに執着していて、自分の健康を二の次三の次にしてしまっていました。

 

しかし、発達障害を持っている我々は、定型発達の人達よりも仕事選びがその後の人生を大きく変えてしまいます。私も一年ストレスに耐え続けながら通勤し、二次障害を発症してしまい、再就職するまでに二年近く時間がかかってしまいました。

 

高ストレスな環境にいると、心はいとも簡単に壊れます。また、その壊れた心は回復するまでに、ストレスを受けていた年数の倍近くの時間を必要とすることさえあるのです。

 

当時の自分は、障害者雇用を選択して働いていく選択肢すら思いつかず、長い間苦しい思いを抱えていました。でも、今現在障害者雇用で働いていてすごく仕事が楽しいですし、周りの同僚や上司の人柄にも恵まれ、安心して働けています。今、発達障害を持っていて苦しんでいる人達にも、選択肢の一つとして考えていただければ幸いです。

→解決方法

障害の診断をもらうこと・障害年金の受給を考えてみる

就労移行支援の利用・障害者雇用で、少しずつ社会復帰を目指す

 

私も、引き続き貯金頑張ります。ありがとうございました。