おゆブログ

社会人になってから、ADHD・自閉症スペクトラムを診断されたアラサー共働き主婦が、日々感じたことを記しています

ADHD、貯金できない問題の解決方法を3つ考えてみた

どうして私達発達障害持ちはお金が貯まらないのか?

真面目に働いてきたつもりだったのですが、恥ずかしながら同年代の平均貯蓄額に届いたことが一度もありません。たぶん、大学生とかより貯金の技術が低い自覚がある。発達障害を持っている方々は、真面目に働いているつもりだけどお金が貯まらなかったり、お金に苦労していることは何となく多いのではないかなーと思います。

 

私は今年から障害者雇用で働き始め、少しずつお金が貯まり始めていますが、なんで私こんなにお金ためられなかったんや…ADHDなりに考察してみました。お金がたまらない原因+それに対する対策をご紹介できればと思います。

 

①衝動性+定型発達に擬態するためのストレスで散財してしまう

これは、むちゃくちゃ根本的な原因であると思います。保育士として働いていた頃ものすごいストレスで、高い月給をもらっていたのにも関わらず収入のほとんどを浪費にまわしていました。

 

自分の努力ではカバーしきれないミスや不注意が職場で乱発する→上司にボロカス怒られる・トラウマになるような嫌味を言われる→必死に努力する→努力が結果に出てこない→認められていないストレスがたまる→お金を使ってしまう→お金がない→お金の為に仕事を辞められない(以下延々と続く)

 

という地獄の負のループから抜け出せず、当時は血の涙を流しながら出勤していました。今思い返すと異常な行動だったな…と思うのですが、出勤前の不安を和らげる+出勤後の解放感で、コンビニで目に入ったものを必ず買ってしまっていた時もありました。なんでそんなことやっていたんだろ…。でも、その時は本当に無駄遣いをしている自覚なかったんですよね…。

 

→解決方法

ストレスがない職場環境に転職。障害者雇用・もしくはアルバイト+副業の選択肢も考えてみる

消費する以外のストレス発散方法を見つけてみる。消費する楽しみ→貯めていく楽しみに変えていければベスト

 

私も「親の期待に応えなきゃ!」と、公務員や正社員を目指していたこともあったのですが、発達障害を持っている我々は、いかにその業務のストレス負荷が軽いかを最重要視したほうがいいかと思います。それは、社会一般から見てホワイト企業とか安定しているという指標ではなく、自分の能力が活かしやすい環境であるか・周りの人達に余裕がある職場かどうか、という自分なりの見極めが大切です。「あ、この職場は無理だ」と思った時は、勇気ある撤退を行いましょう。

 

また、お金を払う→欲しい物が手に入る(欲が満たされる)というやり方以外のストレス発散法を考えられるとより良いかなーと思います。それも、すぐやれる・一人でもやれる(実行するためのハードルが低い)・お金があまりかからない方法だとなお良いです。私は、自分の気持ちを言語化したり、作ったことのない料理を作ってみたり、お笑い芸人の方々のラジオを聞いてゲラゲラ笑ったりして、日々のストレスを小さくしています。

 

また、基本的に日常生活は楽天カード楽天ペイを使ってキャッシュレス決済に切り替えているのですが、たまたま出た500円玉や小銭は速攻ATMに行って入金するの、むちゃくちゃおすすめです。自分で足を運んで小銭をチャリチャリATMに入れていると、

 

「おお…自分貯金できている…」

 

と実感ができてADHD脳の報酬系がバリバリに刺激されます

 

最近はATMに行くだけではなく、銀行のアプリを携帯に入れて、たまった貯金額をこまめに見るようにしています。少しずつですがお金がたまっていく実感を得られやすいですし、自信にもつながっていくのではないかと思ってます!

報酬系が弱いので、未来の貯蓄額が増えることより目先の楽しさを最優先してしまう

これもむちゃくちゃありますね!!というかこの脳バグのせいで、大分やらかしていました。1000を毎月積み立てて1万円にする<余った1000円でカフェ行こ~~ という発想から、私も長い間抜け出せませんでした。貯金という未来の自分への仕送りより、目先の自分を楽しませてしまうことを最優先にしてしまう、それが私達発達障害持ちの苦しさなのかもしれません。

 

それは、自分の脳の特性を理解していなかったのもありますし、マネーリテラシーが低かったという要因もあったと思います。その為、自分のことは責めずに脳の特性を理解する知識武装を前提に対策を考えていきましょう。

→解決方法

〇自分が物を買いたくなるような場所には近づかない。(場合によっては、SNSや通販サイトも見る頻度を落とす

Youtubeマネーリテラシーの知識をつける

 

一般雇用で働いていた時は、なんとなくコンビニに入る・なんとなく仕事の帰りにウインドウショッピングをするという行動が多く、その度に浪費してしまっていました。自分が好きなお店になんとなく寄る、という行動はなるべく取らずに、本当に欲しいものを買う時だけ月1回行く、と言うふうにとどめたほうがいいかもしれません。

 

あとは、Youtubeでお金の知識を身に着ける方法をむちゃくちゃオススメしたいです。以前は、莫大な種類の本から自分で探しださなければいけなかった知識も、無料で・しかもわかりやすく解説している方々がYoutubeにはむちゃくちゃいます。活用しない手はないです。

 

オススメなのは、リベ大の両学長さん↓


おすすめの貯金方法とコツ【お金の勉強 初級編】(アニメ動画):第8回

 

野村證券の営業をされていた宋世羅さん↓


貯金できない人が貯金をする方法

 

オリラジの中田さん↓


【預金か投資か①】大人も子供も知っておくべきお金の増やし方入門

 

この3人の方々の動画は、どれもむちゃくちゃ分かりやすくて面白いです。専門用語があっても、分かりやすく噛み砕いて教えてくれるのでスッと頭に入ってきやすい!マネーリテラシーを上げるための他動画も、めっちゃ面白いので超絶おすすめです。

③仕事が長続きしない。最悪の場合、二次障害を発症して働けなくなる期間が長くなってしまう

保育士として働いていた当時の自分は、「とにかく無職になることだけは避けなければ」と働くことに執着していて、自分の健康を二の次三の次にしてしまっていました。

 

しかし、発達障害を持っている我々は、定型発達の人達よりも仕事選びがその後の人生を大きく変えてしまいます。私も一年ストレスに耐え続けながら通勤し、二次障害を発症してしまい、再就職するまでに二年近く時間がかかってしまいました。

 

高ストレスな環境にいると、心はいとも簡単に壊れます。また、その壊れた心は回復するまでに、ストレスを受けていた年数の倍近くの時間を必要とすることさえあるのです。

 

当時の自分は、障害者雇用を選択して働いていく選択肢すら思いつかず、長い間苦しい思いを抱えていました。でも、今現在障害者雇用で働いていてすごく仕事が楽しいですし、周りの同僚や上司の人柄にも恵まれ、安心して働けています。今、発達障害を持っていて苦しんでいる人達にも、選択肢の一つとして考えていただければ幸いです。

→解決方法

障害の診断をもらうこと・障害年金の受給を考えてみる

就労移行支援の利用・障害者雇用で、少しずつ社会復帰を目指す

 

私も、引き続き貯金頑張ります。ありがとうございました。

 

ADHDの診断を貰えたことで、得られたことを率直に話す

目次

 

 

3つめの病院で、やっと発達障害の診断がおりた

二週間ほど前、サードオピニオンで訪れた病院で、ついにADHDの診断を貰うことができました。

 

その病院は、心理士の先生と30分ほどカウンセリングをして、今困っていること・これまで困っていたり躓いてきたことを話す時間でした。いやー自分の今までの人生振り返って話す時って、なんであんなに緊張するんですかね??

 

自分は話をまとめたり簡潔に話すのが苦手で、思っていたことを半分も伝えられず大パニックになるのが仕様になっています。なんで、幼少期から今までで困っていたことを、ワードでまとめてプリントアウトしたもの+WAISの検査結果を持参しました。臨床心理士の先生曰く、こういう風に紙でまとめてもらえると把握しやすいです!とのことでした)

 

心理士の先生が作ってくださったカルテを基にしながら、先生の問診に臨みました。

 

「これはね、ほぼADDの兆候が見られるね。診断がおりて、間違いないと思う」

 

「脳の特性がね、人と少し違う。でも、それは決して人より劣っている訳じゃない」

 

「今まで理不尽な思いを沢山してきたと思うけど、よくここまでまっすぐ来られたね。苦労しながらも、支えてくれる人が、きっといたからだと思うよ。」

 

先生の言葉に、年甲斐もなく涙が止まりませんでした。いい年をした女がわんわん泣いているのは、むちゃくちゃ奇妙な光景だったと思う。でも、診断がおりたことで、張り詰めていたものがほどけていくように感じました。

 

自分は、困っていたことをまとめた紙に、今後どうしていきたいか?ということを書いたのですが、その中に

 

「世に出ている対処本の方法を試してみたものの限界を感じており、障害者雇用で働くことを考えている」

 

と書いていました。先生はこの障害雇用で必須になる障碍者手帳の取得も、とても前向きに検討してくださっていたことも、今回安心できた要因の一つでした。

 

薬は処方してくれるものの、手帳の取得となると渋るような先生もいらっしゃるようで…(おそらく、手帳が出ることでその人に+αの税金がかかるからじゃないかと思われる)こればかりは、かなり運要素あるぞと思います。ネットで精神科ガチャっていう言葉が出るの分かる…

 

先生によって、発達障害かそうでないかという診断が異なるのはなぜなのか?

今回の病院で診てもらう前2つの病院に行きましたが、いずれも「このWAISの結果なら、発達障害ではないのでは??」という対応をされています。

 

だいたい一か月間の間に病院を3つ変えている訳ですが、その間に発達障害の症状が軽くなったり重くなったりしているわけじゃない。そう考えると、私の症状は極めてグレーな境界線上にいるんだな、と思います。

 

もし、発達障害の診断がもらえなかった病院で諦めていたら、支援も何も貰えず健常者の人達の中でボコボコにされながら生きていくしかなかったんか…と思うと、むちゃくちゃ震えます。

 

その人が行った病院の先生が、発達障害についてきちんと勉強しているかそうじゃないかで人生変わっちゃうなんて、考えれば変な話だと思います。

 

じゃあ、発達障害を疑った時どんな病院を選んだほうがいいのか?

3つの病院を回って踏まえた結果を基に、こういう病院やこんな先生の方がいいんじゃないのか?と思うところを、私感ですがまとめたいと思います。

①診療時間が5~10分のところは止めたほうがよさそう

残念ながら発達障害は、鼻に綿棒つっこんで「あーインフルエンザですね」で分かるような簡易的なものではありません。

 

幼少期からのその人の特徴、WAISの結果、その他心理検査や病院によっては本人以外の第三者(親や保護者の方)を連れてきて、多角的にその人を検査する必要がある障害だと思っています。

 

グレーゾーンの自分から見ると、それを5分や10分で判断するのには、正直あまりお勧めできません。。。

②WAISの結果を重視しすぎる先生は、もしかしたらセカンドオピニオン・サードオピニオンのほうがいいかもしれない

 「WAISの検査は、これだけで発達障害とは言えないし、これだけで発達障害じゃないとも言えないんですよ」って言っておきながら

 

発達障害なら、もっとこの部分の数値が低いはずなんだよねぇ…」

 

って断定されたことがあったんですが、帰宅して冷静になった時に

 

「結局どういうこと??」

 

と思ってしまいました。上記にも書いたように、発達障害は多角的に見る症状の為、WAISの結果を重視しすぎるor幼少期から困ってきたこと等を聞いてこないようなところも、微妙かもしれんです。

③はつナビのサイトで口コミを見て、自分に合っていそうな病院を探してみる

かなり病院探しに苦労した身なんですが、グーグル検索とかで大人の発達障害専門外来とか謳っていても、WAISの検査を見て門前払いされるようなことも結構ありました。

 

特にグレーゾーンで、自分の症状に名前が欲しいような私みたいな人は、何軒も病院を渡り歩くことも考えられます。

 

はつナビ【発達障害ナビ】 | 発達障害者のための病院口コミサイト

 

Twitterでたまたま見かけたのが、このはつナビのサイトでした。確か、このサイトを運営している方も当事者だったかな?

 

病院の口コミって、なかなかグーグルの評価だけでは伝わり辛いし、行ってみないと分からない要素がかなりあると思います。

 

初診料も、積み重なると結構辛い。時間がない中で、効率的に自分に合った病院を見つけたい。そういう人には、すごくはつナビのサイトは役立つと思います!

 

自分も、最終的に診断を貰えた病院を紹介してくださったのは、はつナビさんで知った病院の職員さんでした。もしはつナビに出会えなかったら、今もまだ苦しんでいるままだったかもしれません。

 

発達障害のシリーズは、一旦ここで終えようと思いますが、また何か進展がありましたら書いていきたいと思います!

 

 

WAIS‐Ⅲの結果を精神科医に見せたら「君が発達障害?勘違いじゃない?」って言われて絶望した話する??

目次

 

WAIS‐Ⅲの結果を持って、精神科病院にいってみた

前回WAIS‐Ⅲの検査を受けた記事を投稿しました。自分の動作性IQと言語性IQの差は19。

 

これでやっと発達障害の診断が貰える、やっと今までの苦労に納得がいく。そう思って、以前お世話になった心療内科に、WAIS-Ⅲの結果を持って見せに行きました。

 

先生は、結果をパラパラと見て一言、

 

「これだけだと、発達障害とは言えないんじゃないかな?」

 

え…?

 

思わず固まって言葉が出てこない私に、先生は

 

「ADDの人は、もっと作動記憶が低いんだよね」

 

「診断が欲しいなら、発達障害の専門外来に見てもらったほうがいいんじゃない?」

 

「WAIS-Ⅲは、あくまで参考資料の一つで、これだけで発達障害って決めることはできない。逆に、この結果だけで発達障害じゃないって断定することもできないんだよ」

 

という言葉に、頭が真っ白になったような気がしました。

 

今まで仕事で困っていたこと、大人になってからではなく子どもの頃からこんな風につまづいていたということを話しましたが、結局診断名はつかず終わってしまいました。

 

病院のエレベーターを降りた後、追い立てられるように発達障害の専門外来を探し診療してもらいましたが、そこでも発達障害という診断は貰えませんでした。

 

あくまで、WAISの検査は発達障害の傾向があるという程度の結果だそうでした。

 

その日はすぐに家に帰ることができませんでした。

 

カフェに入って、主人に「診断は貰えなかった」とLINEをした時、涙が溢れて止まりませんでした。

 

健常者の人達の中では、確実に上手くやっていけない。でも、障害者になることすら許されなかったら、これから自分はどう生きていったらいいんだろう。

 

そんな不安に押しつぶされさそうになっていました。

 

自分が障害者ではないことがこんなにもショックだなんて

自分の今までの苦労や生き辛さは、結局「努力不足」?

障害だと思ったら障害じゃなかった。本来なら喜ばしいことです。でも、自分は逆でした。

 

障害のせいだったら、今までの失敗や挫折も「発達障害がある中よくやっていたな」と受け止められる気がしていました。ある意味、診断がもらえることを免罪符にしたかったのかもしれません。

 

でも、こんなに自分に症状が当てはまるのに発達障害じゃなかったら。結局自分の甘えや努力不足だったんだろうか。

 

自分が「発達障害なんじゃないか…?」と自覚し始めた時よりも、どこにも属せない今の状況の方が辛いなんて、WAIS‐Ⅲを受ける前までは分からなかったことでした。

 

発達障害と診断されるかどうかは、お医者さんの裁量が実は大きい

発達障害は、正しく診断出来る精神科医の先生がまだまだ少ないのが現状です。WAIS‐Ⅲの結果や今までの成育歴(親御さんや、小学校の通知表を持ってきてと言われる病院も)を見て、総合的に症状がつくかつかないか判断されます。

 

ということは、かなりお医者さんの任意で決まってくるようなもの。実際心療内科ではセカンドオピニオンは普通にあるらしく、サードオピニオンでやっと診断がついた方もいるそうです。

 

発達障害だけを取り出してみてみたら、健常者と障害者の境目はあいまいで、こうだから白・黒ということはないんじゃないかなぁと思います。グラデーションになっているような症状を、正しく診断するということはとても難しいことなのかもしれません。

 

診断から時間がたって、ようやくサードオピニオンや発達障害グレーゾーンいる人達の集まりに自分も行ってみたい!と考える余裕が出てきました…!絶望がなくなってしまった訳ではありませんが、腐らず生きていきたいと思っています。

WAIS-Ⅲの結果が返って来たので、ADHDを疑っている専業主婦が色々分析してみた

目次

 

WAIS‐Ⅲの結果が返って来た!

どきどきのWAIS-Ⅲが返ってきました。先日検査に立ち会ってくださった臨床心理士の先生のもと、解説をしてもらいながら説明をしてもらいました。

 

私が受けたところでは、なんとプリント7枚にも詳しく解説をまとめてくださっていました。

 

先生も二時間半を超える長丁場の中、検査の答えを書くだけでも大変だったと思います。でも、当日どんな様子で私が受けていたかまで、かなり細かい状況まで書いてくださっていました。先生…一生ついていきます……

 

表にまとめると、このような結果になりました。

 

指標 IQ/群指数 パーセンタイル順位 記述的分類
全検査IQ 96 39 平均
言語性IQ 105 63 平均
動作性IQ 86 18 平均の下~平均
言語理解 100 50 平均
知覚統合 87 19 平均の下~平均
作動記憶 105 63 平均~平均の上
処理速度 81 10 境界線~平均の下

※1 IQ/群指数とは、同年齢の方がの平均を100とした時の値です

※2 パーセンタイル順位は、同年代の方100人の中での下からの順位をあらわしています

 

グラフにすると、こんな感じ↓

 

処理速度になるとガクっと落ちていて「オゥフ…」となりましたが、、、作動記憶が思いのほか高く、かなり驚きました。

 

ていうか処理速度下から10番目ってなかなかヤバくないか??よく君これで保育士なんかしてたなという結果となりました。

自分で納得した部分

言語性IQ 〉〉 動作性IQ という結果には、120%納得でした。「ですよね~」という感じ。

 

自分は知覚統合処理速度が平均よりも下なのですが、もしこの2つが苦手だとどうなるのか、めちゃくちゃ分かりやすいイラストをTwitterであげていた方がいました↓

 

 

 

このイラストをTwitterで見かけた時「うわ~分かりすぎる~~」と思わず崩れ落ちました。

 

保育園で働いていた頃を思い出してみると、

 

知覚統合が低い

「もっと周りを見て」と何度も上司の先生から言われる

→一つのクラスの中で色んなことが同時多発している状況で、何を優先すべきか分からずフリーズしてしまうor結果、動いた行動が的外れで呆れられる

 

処理速度が遅い

先生に頼まれた雑務に時間がかかってしまい効率よくこなしていけない(そういえば、学校の時も家庭科や美術でいつも居残りして制作していた)

ディベートや会議の時、周りの意見についていくのに必死で、急に意見を振られると全く意見が言えなかった真剣に参加していないと思われる

 

という、働いていた頃にとても困っていたことが、数字と言うかなり客観的なデータとして見ることができました。

 

「そっか、こんなに辛かったのも、こういうことが苦手だったからなんだ」と、今までより自分のことを受け止められたような気がしました。

 

意外だった部分

自分の短期記憶の弱さは、作動記憶が原因ではない?

検査を受ける前までは、自分の短期記憶の弱さは絶対に作動記憶の凹みのせいだと思っていました。

 

でも、群指数の結果は105。なんなら4分野の中では一番高い。この結果は先生も意外だったようです。

 

数唱というテストが検査の中ではあるのですが、先生が言った数字を頭の中で映像みたいにしていって、自分もそれをたどりながら復唱していました。そのせいで平均の数値が出たのか…?と思います。

 

現実の職場では「えっ声は聞こえるのに意味がすぐに分からねェ…自分難聴か…?」と思うことばかりだったので、まだこのことについては自分の中でも分析していきたいです(自分は耳からの処理がかなり苦手なほうなのかもしれません)

 

検査の中で、私は「一部の作業から全体を捉えるのが苦手」という分析をされたのですが、やるべきことがいくつもあると、全体を捉えたり意図を見出すことができず、時間だけがたってしまうのかな…?と先生は仰っていました。

これからどうしよう?

私が受けた場所は医療機関ではない為、「おゆさんは発達障害ですね」というような断定は出来ないようになっていました。

 

臨床心理士の先生は「無理して医療機関にいく必要はないですよ」と仰ってくださいました。でも、

 

「もし自分が発達障害であったなら」

「手帳や障害者雇用を使えたり、障害年金がもらえる可能性があるのなら」

 

自分は発達障害という診断が欲しいと思うようになっていました。

 

次回は、診断書をもらうまで医療機関に通った記事を書こうと思います!

ADHDを疑っている主婦がWAIS-Ⅲを受けようと思ったので、事前カウンセリングに行ってきました

目次

 

 

WAIS‐Ⅲって何?

WAIS-Ⅲとは、70年以上の歴史を持つ知能検査の1つです。正式名称はウェクスラー式知能検査。

 

発達障害を持っている方のブログでも、「受けてきました!」という体験談の記事を時々拝見するめちゃ有名なテストだそうです

 

臨床心理士の先生などプロの方の立会いの下、WISE‐3のテストは行われるのですが

 

  1. 言語性IQ
  2. 動作性IQ

 

という二種類のIQを12種類のテストを通して測り、統合的にIQを見てみようぜというテストです。

 

IQの他にも、このテストでは群指数(分かりやすく説明しようとしたのですが挫けました)というのも分かるらしく

 

  1. 言語理解
  2. 知覚統合
  3. 作動記憶
  4. 処理速度

 

というのも分かるとのこと。この4つの分野をグラフにしたとき、凹凸さがあると発達障害を持つ方が多いそうです。

 

WAIS‐Ⅲを受けようと思ったきっかけ

今更かよと思われるかもしれませんが、自分は、医療機関からきちんと「ADHDと認められます」と診断を貰っているわけではありません。

 

以前、保育士をしていた頃精神的に辛く、心療内科で簡単なチェックテストをしたことがあるのですが

 

「う~ん、疑いがあるだけで発達障害じゃないんじゃない??」

 

という診断でした。

 

そうか、自分は発達障害ではないのかと安心した半面、じゃあ、何故自分はこんなにもみんながやっている普通のことができないのだろう?という葛藤は消えませんでした。

 

その時パニック障害という病気をすでに発症しており、もし本当に自分が発達障害だったら、余計に世の中に迷惑をかけてしまうんじゃないかという強迫観念みたいなものが正直あったんだと思います。

 

それからライフステージが変わり、のんびりした日常を過ごす中、発達障害を持つ方々のブログを見ていた時にWAIS-3の検査のことを知りました。

 

WAIS-Ⅲを受けてから、障害者手帳を取得した方、ADHDだと思っていたらアスペルガー障害だった方、発達障害とみられる程の凹凸はなかった方など、それぞれの人にそれぞれの結果や行動がありました。

 

もし自分が発達障害だとしても、そうではなくても、WISE‐3の検査を受けることで自分自身のことが理解できるのって「実はいいことなんじゃ…?」と思い始めるようになっていきました。

WISE‐Ⅲは、すぐには受けられないらしい

最初は電話で予約したよ

ゴールデンウィークの少し前に電話をしたのですが、なんと直近の日程は全て予約は埋まっているとのこと。(私が受けたセンターでは土日祝も開いているセンターなのに)

 

最短の日にちでも3週間後とのことだったので、これから受けようと思っている方がいたらなるべく早めにお電話するといいかもしれません!

 

電話予約の時は、

 

  • どういった相談なのか?
  • WAIS-Ⅲを受けようと思った理由
  • 今まで困ったことはあったか?

 

というのを、簡単に聞かれました。

 

当日は臨床心理士の先生と1時間カウンセリングをした

カウンセリングで主に話したテーマは2つ、

○WISE‐Ⅲを受けようと思ったきっかけ
○今まで困ったこと、辛かったこと

たったこれだけなのですが、自分は時系列でまとめて話したり、人に分かりやすく伝えるのがとても苦手です。

 

「きちんと、自分のことを先生に伝えられるのかな、、、」と不安でした。でも、先生はメモを取ってくれながらゆっくり聞いてくれるし、

 

「○○な状況があったということは、こういうことで困っていたこともあったかな…?」

 

と分かりやすくまとめてくれて、自分でも話しているうちに

 

(あぁ、自分はこういうことで辛かったんだな、苦労したんだな)

 

というのが整理できて、胸につかえていたものが少し軽くなったような気がしました。

 

働いていた当時の話をする時は辛い記憶も蘇り、涙で話せなくなる場面も少なくありませんでした。でもそこは、さすがプロの臨床心理士の先生。こちらが落ち着くまで待ってくれたり、話しやすい雰囲気をとても作ってくださいました。

 

カウンセリングの最後、やはりおゆさんはADDの疑いがあるかもしれません、とのことでした。無事、WAIS‐Ⅲを受けられることになりました。

 

中には試験を受けるだけの方もいらっしゃるらしいのですが、先生の勧めで試験を受けた後、どこが弱くてどこが強みなのか、日常生活ではどういうフォローが必要なのか解説をしてくださるカウンセリングも合わせてお願いしました。

 

WAIS‐Ⅲは3時間という枠なので、今から緊張しているのですが、試験後、また解説を聞いたら書きたいと思います!

滋賀県大津市の園児死亡事故の会見を見た

滋賀県大津市の保育園に通う2歳の子ども二人が、車の事故で亡くなられた事件がありました。元保育士として遅ればせながら会見を見ましたが、泣き崩れながら受け答えをする園長先生のお姿を見て、胸が締め付けられる気持ちになりました。

 

保育園では、0歳児の赤ちゃんから年長さんまで、お散歩をしないクラスはありません。それは、園庭がなくても、立派な園庭があってもです。子ども達はお散歩を通して、園の中だけでは学べない四季の移り変わりを感じたり、交通ルールを学んでいるからです。

 

今まで私が働いていて、お散歩に行っても事故がなかったのは、保育士である大人の私達が十分に気をつけていたことも勿論あったかもしれません。けれど、運が良かった部分もきっとある。2歳だろうが年長だろうが、車が列につっこまれたら、大人だけでは守り切れる保証はありません。

 

お散歩に行って亡くなられた子ども二人も、現場にいた子ども達も保育士の先生も、園長先生もご遺族の方も、この事件では被害者です。なのに、マスコミの「亡くなられた子ども二人は、どのような子でしたか?」という的外れな質問に、何故事件の数時間後答えなければいけなかったのでしょうか。

 

親しい人を亡くした方のお葬式で「生きている時はどんな人でしたか?」とご遺族の方に聞く大人がいたら、きっと閉口されるでしょう。傷ついている人達を引っ張り出して、まだ血が止まっていない傷口に塩を塗り付けるような報道に、誰が「役立つ情報だ」と思えるのでしょうか。

 

togetterのまとめで、このような記事を読みました。

 

マスコミ勤務の人『同世代の記者の多くはもう遺族取材やめたいって言ってるしそれが苦痛で何人も辞めた』→昨今のワイドショー的報道についての意見など色々 - Togetter

 

ワイドショーのように事件を取り上げるマスコミの中には、非人道的な報道に耐えられずに現場を離れる記者の方が少なくないということ。そのような人達にこそ、被害者の方々に寄り添いながら、同じような事件が二度と起こらないように意義のある報道をしてほしい。傷ついている方々が救われるような報道をしてほしい。そう願わずにはいられません。

 

亡くなられた子達のご冥福を、心からお祈りいたします。

もしあなたがストレス性脱毛になったら、ワンステップのウィッグを買うのを強くおすすめする

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一年前、ストレス性脱毛にかかっていた

約一年前のこの時期、保育園退職に伴ってストレス性脱毛にかかり、ほぼ髪の毛がありませんでした。その時の写真がこちら↓

 

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この画像だけ見たら、27歳の女性の頭と誰が思うでしょうか。円形脱毛症とかのレベルをはるかに超えるハゲっぷり、完全に星に囲まれた焼畑農業です。自分も久しぶりにハゲフォルダに入っていたこの写真見て、思いのほかハゲ散らかしてて若干引きました。

 

自分は側面→後頭部→頭頂の順番で髪の毛が抜けていったので、この状態でも、この頃はもう結構生えてはきています。でも、ウィッグなしで生活するのはどうしても勇気がなかった。なので

 

「この際オシャレなウィッグを探しに行こう!」

 

と探すことにしました。

 

長時間つける必要がある人は、やはり医療用ウィッグが良いと思う

例えば今の専業主婦生活のように、外に出る時間が少しだったりすれば、アマゾンとかで買える「ハロウィンでしか使わないだろこれは」みたいな安物ウィッグでもぶっちゃけ良かったんです。

 

でも、学校に通わなければならなかったことや、実習で外にいる時間も長いことを考えるとちゃんとしたものが欲しいなーと。あと、安いウィッグって、ずっとつけてると段々締め付けで痛くなってきたりするんですよね。なので、いろいろ探してみた結果ワンステップというお店を見つけました。

 

www.glowing.jp

 

ワンステップがいいなーと思ったのが、医療用ウィッグを取り扱っているところ。がんや病気の治療の副作用等で、髪の毛が抜けてしまった人の為に、長く着けていても身体の一部のようにつけられるウィッグを作っているというところに、すごく惹かれました。

 

あとは、ウィッグのサンプル画像が断然おしゃれ!モデルが若い女の子を使ってるとこにもテンションがあがり、即来店予約を入れました。

 

お店に行ってから実際にウィッグを身に着けるまでの流れ

ワンステップはいくつかお店はあるのですが、私は新宿店に来店予約を入れました。カウンセリングを受けてから、自分が試着してみたいサンプルウィッグをかぶり、数日後にウィッグを取りに行く、という流れになります。なので、日にちには余裕をもって来店するのをおすすめします!

 

ウィッグを取りに行く日、実際に装着して、美容師資格を持ったスタッフの方にヘアデザインをしてもらいます。

 

自分の好みに合わせてすいてもらったり、前髪を好みのスタイルに切ってもらいます!普通の美容室のような、おしゃれ~な個室で、スタッフの方とわいわい話しながら自分も切ってもらいました。

 

着けていた時の画像がこちら↓

 

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分かりやすいようで分かりにくいですね

ワンステップの着け心地

まず、ぜんぜん締め付けられないことにびっくりしました。あとは、強風がふいても全然余裕!!!パチッと留めるぱっちんどめがついているのですが、髪の毛にとめる必要がないほどピタッとフィットしていました。

 

ウィッグ生活はどうだったか?

寝癖を気にしなくて良いのは最高

くせ毛なので、紙が短いと爆発するわ跳ねるわで朝から絶望するのですが、ウィッグがあればどんなに髪の毛が暴れん坊でも無問題です。ウィッグを被るというよりは、もう後半からは「原付のヘルメットかぶるか」みたいな感覚でつけてました。 

ウィッグのメンテナンスは少し手間はある

人毛なので、2~3週間に一度は専用のシャンプーやコンディショナーを使って洗髪をしてました。ウィッグの洗い方や乾かし方が少し独特で、最初の方はやり方がのっているプリントを見ながら難儀してました。我が家は洗面所がなかったので、お風呂場でバケツの中で洗っていたので余計に大変だったのかも。

医療用ウィッグは、決して安くはない

自分が頼んだものは、ウィッグ、マネキン台、ヘアケア商品を全て含めて19万ほどしました。新卒の手取りが全て吹っ飛ぶレベルですね。自分が男性だったら、正直ここまでは出していなかったんじゃないかなとも思います。

 

でも、正直ウィッグなしでは、この一年間過ごすことはできませんでした。本当にありがとうウィッグ。もうウィッグを被る必要は全然ないのですが、なんだか愛着がわきすぎて、いまだに捨てられていません。その位、もう本当に自分の体の一部となっていました。

 

髪の毛が抜けてしまっても、オシャレを諦めなくていい

このストレス性脱毛という病気にかかる前は、髪の毛の量の多さに悩むぐらいコンプレックスだったのですが、髪の毛がちゃんと生えてくるって当たり前ではないんだなと実感しています。

 

薬の副作用や闘病生活、ストレス等で髪の毛が生えてこなくなってしまうということは、普通の日常に(特に女性は)かなり支障が出てしまいます。でも、医療用ウィッグを上手に使うことで、普通の日常も、ヘアアレンジしたいと思った時のオシャレも両方手に入れられる。これは本当にすごいことです。この医療用ウィッグのおかげで、当たり前のように通学することができていました。本当に感謝いたします。

 

ワンステップのみなさま、わたしのウィッグに髪の毛を提供してくれた世界のどこかにいる貴方様、本当にありがとうございました。